星々を跋扒る人類の中で、特に目立つ存在が一人いた。それはウサギの姿をした少女軍人、ウサギ隊長だ。
「わぁ、可愛い！」初めてウサギ隊長を見た少年の声が、銀河艦隊の広大な船内に響き渡った。しかし、その目の前に立つウサギ隊長は決して愛らしいだけの存在ではなかった。ウサギの姿をしたその少女は、究極の軍事技術の結晶であり、彼女の指揮下にあるウサギ部隊は銀河を跨ぐ最強の軍隊だった。
「どうも、初めまして。私はウサギ隊長、ここは私たちウサギ部隊が守る領域だよ。」ウサギ隊長は、たれ耳を揺らしながら礼儀正しく挨拶を返した。
その声は明るく、しかし堅実なトーンを持っていた。その声と一緒にふわりと揺れる長い髪が、彼女の背中にある大砲の存在を思い出させた。ウサギ隊長は、ウサギの姿とは裏腹に強靭な肉体と、冷静な判断力を持つ軍人だった。
「ねえ、ウサギ隊長。どうしてウサギなの？」少年が聞くと、ウサギ隊長は少し考えた後で答えた。
「ウサギは繁殖力が強い、それには理由があるんだ。それは常に危険と隣り合わせの生活をしているから。ウサギたちは常に生き残るために全力を尽くす。それが我々軍人の理想だよ。」
少年はその言葉を聞いて、少し納得したような顔をした。
そんなウサギ隊長の日常は、戦闘と戦略の連続だった。その姿は、見た目の愛らしさとは裏腹に、一切の無駄を排した軍人の鑑だった。
彼女の指揮するウサギ部隊は、どんな厳しい戦場でも最前線に立つ。そのため、ウサギ隊長自身も常に危険に晒されていた。しかし、それが彼女の仕事であり、彼女自身が選んだ道だった。
「敵艦を発見、隊長。」
「了解。全員、戦闘準備に移れ。」
そして、再び戦いの火蓋が切られる。ウサギ隊長の姿は愛らしく、しかし決して甘くない。戦いの現場で彼女が見せる姿は、彼女がウサギである理由を思い出させた。強さと生命力、それがウサギ隊長だった。
そしてその日も、ウサギ隊長は、ウサギの姿を持つ最強の少女軍人として、銀河の平和を守るために戦い続けた。そして彼女の戦いは、新たな伝説として、星々の間に語り継がれていくのだった。
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